地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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口2023-0190

発表題目 酸化セリウムのガンマ線誘起陽電子消滅寿命に及ぼす粒子径の影響
発表者名 ○道志 智、前田 和紀、他
発表会名 UVSORシンポジウム2023
発表日

2023/12/3

概要


ガンマ線誘起陽電子消滅寿命測定は酸素欠陥のような格子欠陥を、1) 線源成分の影響が無視でき、2) 種々の条件下(温度、ガス雰囲気制御下など)で高感度に検出できる測定法であり、触媒反応中の酸素欠陥の状態を把握する最適な方法である。本研究では、粒子径の異なる、つまり、バルクと表面の原子数割合が異なる酸化セリウムの陽電子消滅寿命測定を行い、各成分を帰属した。また、第一原理計算により、酸化セリウムのバルク、欠陥サイト、および表面における陽電子消滅寿命を求めた。得られた寿命スペクトルを3成分解析した結果、実験値と理論値は良い一致を示した。また、粒子径が小さくなるほど表面で消滅する割合が多くなることがわかった。