発表題目 |
雰囲気制御を利用したWC-Co超硬合金のレーザメタルデポジション技術の開発 |
発表者名 |
山口 拓人 |
発表会名 |
第6回 レーザプロセッシング 助成研究成果発表会 |
発表日 |
2023/4/19
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概要
レーザメタルデポジション(以下LMD)は,基材に粉末を供給しながらレーザを照射することで,表面に肉盛層を形成する手法である.本研究では,超硬合金の肉盛層の欠陥低減を目的として,LMDに適用可能な雰囲気制御チャンバーを作製し,処理中の酸素濃度と肉盛層特性の関係を系統的に調べた.その結果,適正な酸素濃度とレーザパワーの組み合わせによって,気孔欠陥が大幅に抑制され,微細なWC相が均一に分散した良好な肉盛層が得られることがわかった.気孔欠陥の多い条件では,溶融池内部において気泡が発生し成長する様子が観察された.また,酸素と親和性の高い元素を材料中に添加することでも気孔欠陥を抑制できることがわかった.