地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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口2022-0248

発表題目 アミノシランのみをシリカ源として用いたタンニン酸/シリカ複合ナノ粒子の合成
発表者名 ○青戸 義希、道志智、他
発表会名 日本化学会 第103回春季年会
発表日

2023/3/23

概要


溶媒中で安定なアミノシランのみを原料として、ゾル-ゲル法でシリカナノ材料を作ることは困難である。一方、タンニン酸は植物由来のポリフェノールであり、分子構造に多く含まれるカテコール基はアミンや金属イオンとの親和性を有する。本研究では、タンニン酸をアミノシランのゲル化促進剤として活用することで、アミノシランのみをシリカ源としてタンニン酸/シリカ複合ナノ粒子を合成することに成功した。ゾル-ゲル法よりも酸性の条件、またゲル化促進剤として没食子酸を用いた条件による実験の結果から、タンニン酸の分子構造がアミノシランのゲル化に必要であり、その反応メカニズムはゾル-ゲル法とは全く異なることが示唆された。