発表題目 |
Ru錯体内包高分子複合微粒子の合成とその機能 |
発表者名 |
林 寛一 |
発表会名 |
日本化学会 第103回春季年会 |
発表日 |
2023/3/24
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概要
還元反応を目的とした錯体触媒は、高活性ゆえ、水および酸素下などにおいて使用環境に制約が多い。そこで我々は、錯体失活要因から錯体を保護するため、高分子と錯体との複合化触媒を設計・合成し、安定な錯体触媒を開発した。得られた触媒は、架橋剤としてエチレングリコールジメタクリレートおよび開始剤として高分子系アゾ化合物とを、エタノール/水中、窒素下で反応させることにより、高分子とルテニウムヒドリド触媒を複合化させたものである。この触媒は、15分間大気下暴露後でも、ジブチルフタレートを還元し、ブタノールを生成できることに加え、回収・再利用が可能であることも明らかにした。