地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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口2022-0246

発表題目 異なる側鎖構造を持つイミダゾリウムを修飾した固相担体とDNA抽出特性の評価
発表者名 柿倉 泰明
発表会名 日本農芸化学会2023年度大会
発表日

2023/3/15

概要


発表者は通液操作のみでどこでもDNA抽出ができる吸着体の作製と、これを用いたDNA抽出性能評価を行っている。この吸着体表面はイミダゾリウムが共有結合を介して修飾されており、DNAは静電相互作用により吸着され、緩衝液の通液によって溶出される。本研究ではイミダゾリウムの分子構造の設計による抽出性能の向上を期待し、側鎖構造を変えた吸着体を作製し、その評価を行った。大腸菌DNA溶液を用いた評価の結果、側鎖にアニオン性の官能基、特にカルボン酸を有するイミダゾリウムを用いると、カチオンや中性の官能基の場合よりも10倍以上回収量が増加することが示された。