発表題目 |
異なる側鎖構造を持つイミダゾリウムを修飾した固相担体とDNA抽出特性の評価 |
発表者名 |
柿倉 泰明 |
発表会名 |
日本農芸化学会2023年度大会 |
発表日 |
2023/3/15
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概要
発表者は通液操作のみでどこでもDNA抽出ができる吸着体の作製と、これを用いたDNA抽出性能評価を行っている。この吸着体表面はイミダゾリウムが共有結合を介して修飾されており、DNAは静電相互作用により吸着され、緩衝液の通液によって溶出される。本研究ではイミダゾリウムの分子構造の設計による抽出性能の向上を期待し、側鎖構造を変えた吸着体を作製し、その評価を行った。大腸菌DNA溶液を用いた評価の結果、側鎖にアニオン性の官能基、特にカルボン酸を有するイミダゾリウムを用いると、カチオンや中性の官能基の場合よりも10倍以上回収量が増加することが示された。