地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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口2022-0202

発表題目 部分放電解析への動的モード分解適応へ向けた基礎検討
発表者名 ○津屋 朋花、岩田 晋弥、木谷 亮太
発表会名 令和5年電気学会全国大会
発表日

2023/3/16

概要


電気絶縁材料の劣化現象のひとつとして、部分放電の発生が知られている。一般的に、部分放電は絶縁体内の不純物や微小な空隙に起因して発生する。そのため、放電信号は、劣化の形態や進行を推定する目安となるが、解析には熟練した技術者の経験が必要になる場合が多い。そこで、近年は人工知能の活用による自動化が期待されているが、劣化形態の精緻な識別のためには、測定対象の状態や印加電圧条件に応じた放電波形の特徴量の抽出が必要である。本研究では、部分放電波形の高周波成分低減と特徴量抽出を念頭に、動的モード分解の適応を検討した。部分放電の測定回路から得られた信号に対して動的モード分解を用いた結果、信号の高周波成分が軽減された。