地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

文字の大きさ

ヘッダーメニュー
メニュー

文字の大きさ

口2022-0070

発表題目 超硬合金と高クロム鋳鉄の界面反応に及ぼすクロムの影響
発表者名 ○柴田 顕弘、武村 守、松室 光昭、他
発表会名 第34回関西鋳造懇話会
発表日

2022/9/6

概要


超硬合金を高クロム鋳鉄で鋳ぐるんだ複合材料は、優れた耐摩耗性を示します。製造において、両者の界面反応を理解することは重要であり、本発表ではクロムがどのような影響を及ぼしているかについてお話しします。クロムの有無で超硬合金のミクロ組織は明らかに異なる様子を示します。特にクロムを含有することでM6C炭化物を形成し、超硬合金の硬さにも変化をもたらします。熱力学計算からもM6C炭化物の形成や、クロム濃度による形成しやすさの違いも推定できました。しかし、このM6C炭化物そのものが有益若しくは有害かはこれからの研究課題の一つです。