発表題目 |
電気Ni-W-P合金めっき皮膜の高性能化2 |
発表者名 |
○長瀧 敬行、中出 卓男 |
発表会名 |
2022年 関西表面技術シンポジウム |
発表日 |
2022/7/19
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概要
電気Ni-W-P合金めっき皮膜は、高い耐食性、湿潤雰囲気下での耐摩耗性、高温下での高硬度等の優れた特性を有する当研究所で開発された皮膜である。しかしながら、皮膜の引張応力が大きく表面にクラックが形成しやすい欠点があるため、適用拡大の妨げとなっている。本発表では、Ni-W-P合金めっき皮膜のクラックを低減可能な成膜条件として、電流密度、浴温度および浴pHの影響について検討した。その結果、浴温度40 °C、電流密度6 A/dm2、浴pH4.2および5.0、以上それぞれの場合において、成膜時に目視確認が困難な微細クラックが認められた。クラック発生箇所およびその周辺の皮膜組成分析(EDX)の結果から、W含有率が17 at%を超える場合に微細クラック発生が抑制されることがわかった。