発表題目 |
Ni-W-P合金めっきのクラック低減条件の検討 |
発表者名 |
長瀧 敬行 |
発表会名 |
電気鍍金研究会 6月研究例会 |
発表日 |
2022/6/8
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概要
Ni-W-P合金めっき皮膜は、優れた耐食性・耐摩耗性を示すため、ガラス金型等への適用拡大が期待されるが、クラックが発生しやすくその妨げとなっている。本発表では、Ni-W-P合金めっき皮膜のクラックを低減できる成膜条件について、電流密度、浴温度および浴pHの点から検討した。その結果、浴温度が40 °Cの場合、電流密度が6 A/dm2の場合、浴pHが4.5以外の場合のそれぞれにおいて、成膜時に目視確認が困難な微細クラックが認められた。クラック発生箇所およびその周辺の皮膜組成分析(EDX)の結果から、W含有率が17 at%を超える場合に微細クラック発生が抑制されることがわかった。