地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

文字の大きさ

ヘッダーメニュー
メニュー

文字の大きさ

口2022-0019

発表題目 Ni-W-P合金めっきのクラック低減条件の検討
発表者名 長瀧 敬行
発表会名 電気鍍金研究会 6月研究例会
発表日

2022/6/8

概要


Ni-W-P合金めっき皮膜は、優れた耐食性・耐摩耗性を示すため、ガラス金型等への適用拡大が期待されるが、クラックが発生しやすくその妨げとなっている。本発表では、Ni-W-P合金めっき皮膜のクラックを低減できる成膜条件について、電流密度、浴温度および浴pHの点から検討した。その結果、浴温度が40 °Cの場合、電流密度が6 A/dm2の場合、浴pHが4.5以外の場合のそれぞれにおいて、成膜時に目視確認が困難な微細クラックが認められた。クラック発生箇所およびその周辺の皮膜組成分析(EDX)の結果から、W含有率が17 at%を超える場合に微細クラック発生が抑制されることがわかった。