発表題目 |
レーザ積層造形法により作製したAl-Mn-Cr耐熱合金の組織と機械的性質 |
発表者名 |
○木村 貴広、尾﨑 友厚、中本 貴之、三木隆生、他 |
発表会名 |
軽金属学会 第142回春期大会 |
発表日 |
2022/5/28
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概要
高温強度向上を目的に開発したAl-Mn-Cr合金粉末を用いて,レーザ積層造形法により造形体を作製し,その微視組織と強度特性について調査した。時効熱処理により造形体の硬度は大幅に上昇し,時効後の造形体は極めて優れた高温強度を示した。マルチスケールにおける微視組織観察により,Al-Mn-Cr合金造形体の主要な強化因子は,高温まで安定的に固溶するMnとCrによる固溶強化および高温安定なAl-Mn系析出相による分散強化であることが示唆された。さらに,造形体は粗大結晶粒から成る一方向凝固組織を呈しているため,高温域での粒界すべりが起こりにくく,高温強度の低下が抑制されたと考えられる。