地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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口2022-0017理事長

発表題目 カーボンニュートラルへの道のり
発表者名 小林哲彦
発表会名 ファインケミカルズ研究会 例会
発表日

2022/5/11

概要


カーボンニュートラルとは、地球温暖化が二酸化炭素濃度の増加に起因するとの議論の中で、人類の活動による二酸化炭素の排出と自然界や技術的な手法も含めた二酸化炭素の吸収・固定化を同じ量(ニュートラル)にする、との考え方である。二酸化炭素を増加させないような世界を実現することと言える。現在、我が国の電力用や運輸用、産業用で使われている石炭、石油、天然ガス起源の二酸化炭素排出量は、民生用も含めて約11億トン/年ある。一方で森林や土壌、海洋などに蓄積・除去できる炭素はわずかであり、再生可能エネルギー等の二酸化炭素排出が少ないエネルギー源に転換して行く必要がある。2050年に向けて、世界をあげてこの目標を目指して行くことになる。カーボンニュートラルを実現するために必要な技術開発について概説するとともに、賛否両論が存在する技術についても考察する。