地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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投2024-0022

発表論文 Partial Discharge Waveform Analysis Using Dynamic Mode Decomposition
発表者名 ○津屋 朋花、岩田 晋弥、木谷 亮太、他
掲載誌/掲載箇所

Proceedings of IEEE International Conference on Dielectrics
3C-19 (2024)

発表日

2024/6/30

概要


より過酷な条件下での電力機器の使用増加に伴い、信頼性と耐久性の向上に対するニーズが高まっている。よって、電気絶縁の診断に関する研究の重要性が高まっている。電気絶縁の診断に用いられている部分放電(PD)測定を対象に、現象の理解と測定方法の改良に向けた研究が進められている。過渡接地電圧(TEV)センサは、電気機器の接地金属部品上の過渡電圧を検出するものであり、電力設備を止めることなく部分放電測定が行える。しかし、TEVセンサの信号と絶縁材料の特性との関係は、依然として不明である。本研究では、高速フーリエ変換(FFT)と動的モード分解(DMD)を用いて、接地線と同軸ケーブルがTEVセンサ信号に与える影響を調査した。その結果、DMDが高周波成分の検出に優れていることが明らかになり、接地線、同軸ケーブル、PDから発生する電磁波が特定の周波数帯域に与える影響についての知見が得られた。