概要
油圧プレスのスライドモーション制御と人工知能を組み合すことで、熱間鍛造における知能化スライドモーション制御の検討を行った。鉄筋材料のヘッダ加工を対象に、材料組成、鍛造条件が成形品の強度に及ぼす影響を、実験とCAEの両面から明らかにした。次にCAEで求めた結果の精度検証を行い、成形品の硬さ分布および強度が定性的に実験と一致することを確認した。CAEで求めた結果を用いて代理モデルを構築し、これにより強化学習を行うことで知能化モデルを生成した。知能化スライドモーション制御の効果を確認したところ、無作為に設定した鍛造条件下において、成形に要する時間の短縮と成形品の強度向上を両立できることがわかった。