概要
マクロ・メソポーラス多孔質体は、分離担体、触媒担体および断熱材などとして幅広い分野で利用されている。これら多孔質体の細孔径や構造安定性は、製品の性能を大きな左右するファクターの1つである。しかしながら、多孔質体の構造は僅かな作製条件の違いにより大きく変化することから、その制御は困難である。本研究では、溶液中における高分子重合により、メソポーラス架橋型芳香族ポリアミドを簡便に作製できることを見出した。また、2官能メチレン化合物を用いた化学修飾により、2重架橋型多孔質体も作製できることが明らかとなった。