概要
漁具などの分野において生分解性プラスチックは必要とされているが、広範囲にわたった普及を図るには、使用時には十分な耐久性を持ち、使用後になってはじめて生分解が始まる、といったスイッチ機能が重要である。「光」は、使用中は太陽光下にあることが多く、使用後は海中などで光があたらないことから生分解のスイッチ機能として期待できる。また、光触媒は光照射下、抗菌機能の発現により使用時の生分解を抑制できる。そこで、生分解性プラスチックに可視光応答性光触媒をコンポジット化させて、得られたコンポジットフィルムの光照射下の抗菌活性を評価すると同時に、実環境中での海洋浸漬試験を行った。