地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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投2023-0027

発表論文 Effects of Solid-Solution Carbon and Eutectic Carbides in AISI316L Steel-Based Tungsten Carbide Composites on Plasma Carburizing and Nitriding
発表者名 ○足立 振一郎、山口 拓人、田中慶吾、西村崇、上田 順弘
掲載誌/掲載箇所

Metals
13, 1350 (2023).

発表日

2023/7/27

概要


レーザメタルデポジションで作製したオーステナイト系ステンレス鋼(AISI 316L)とタングステンカーバイドで構成される複合層は,耐摩耗性に優れており,コーティング皮膜や積層造形物としての適用が期待されている.しかし,過酷な環境下で使用するためには,表面硬度や耐腐食性をさらに改善する必要がある.そこで,低温プラズマ浸炭処理および浸炭処理と窒化処理の連続処理を検討した.その結果,複合層の表面に炭素または窒素が過飽和に固溶した拡張オーステナイト相が形成し,表面硬度と耐腐食性の両方を改善することが出来た.