地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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投2021-0050

発表論文 Energy-Release Rate in Electrically Deteriorated Materials Introduced by Using Maxwell Stress Tensor at Crack Tip
発表者名 ○木谷亮太、岩田晋弥、他
掲載誌/掲載箇所

IEEE Transactions on Dielectrics and Electrical Insulation
December, 2021, pp. 1925 - 1932

発表日

2021/12/31

概要


電気機器保全の観点から、電気トリー現象解明の重要性は極めて高いが、詳細な原理はいまだ解明しきれていない。本研究では、機械的な力学と静電場におけるマクスウェル応力の間でのアナロジーを使い、連続体力学で用いられるき裂解析パラメータであるエネルギー解放率の、3次元電場における理論式を導出した。さらに、実際にFEMによる針電極から生じる電気トリー静電場の解析結果にこの式を適用して、経路独立性の検証および正極電位とトリー長が変化した際の計算結果の比較を行い、電気トリーの駆動力について考察した。以上の結果から、マクロなエネルギー保存則に基づいて電気トリーの駆動力を具体的に定式化することができた。