地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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投2021-0045

発表論文 レーザ積層造形により作製したAl-Cu-TiB2合金の機械的性質に及ぼす熱処理の影響
発表者名 ○藤原 昂太、木村 貴広、中本 貴之、三木 隆生、尾﨑 友厚
掲載誌/掲載箇所

粉体および粉末冶金
第68巻、第10号

発表日

2021/10/15

概要


金属粉末レーザ積層造形法(SLM)により成形したAl-Cu-TiB2合金造形物の金属組織および機械的性質について調査した.レーザ照射条件を最適化することにより,凝固割れのない造形物が得られ,その相対密度は99.8%であった.TiB2粒子による異質核生成作用によって,造形物は等軸状の微細な凝固組織を呈した.このため,収縮ひずみが分散され,凝固割れが抑制されたと考えられる.造形物に溶体化処理を施した後,時効処理を施すことにより,その硬さは向上した.時効処理によりAl2Cu相が析出した結果,造形物は析出硬化による良好な強度を示した.