地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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口2024-0048

発表題目 シリコン-空気有効媒質を用いたテラヘルツ広帯域旋光子
発表者名 ○山根 秀勝、村上 修一、山田 義春、近藤 裕佑、他
発表会名 第85回 応用物理学会 秋季学術講演会
発表日

2024/9/16

概要


テラヘルツ帯域のデバイスは、通信、医療、セキュリティなど多岐にわたる分野での応用が期待され、テラヘルツ波の伝搬制御技術が求められている。我々は、テラヘルツ帯域で吸収損失の小さい高抵抗シリコンのみで作られた有効媒質を用いて、1?2 THzという広い帯域で旋光度がほぼ90度となる旋光子構造を、数値計算をもとに見出した。10 kΩcm以上の高抵抗シリコン基板に、フォトリソグラフィとシリコン深掘りエッチング装置を用いて有効媒質を作製し、旋光子を実証した。本講演では、シリコン内部の電磁場応答解析による楕円形状および配列周期の依存性や、透過光の楕円偏光制御についても論じる予定である。