地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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口2024-0086

発表題目 ワイン用葡萄残渣抽出物を用いた消臭剤の開発
発表者名 坂井 比奈子
発表会名 第37回におい・かおり環境学会
発表日

2024/8/29

概要


大阪府柏原市は日本有数の長いワイン作りの歴史を持つ。ワイン製造過程では皮等の葡萄残渣が必ず生じ、化粧品原料や家畜用飼料などに再利用されている。今回、葡萄残渣に含まれる抗酸化物質の消臭作用に注目し、使い勝手の良い液体型消臭剤の開発を目指した。まず、葡萄残渣を凍結乾燥後、粉砕したものに水を加え抽出液を得た。その後、抽出液を再び凍結乾燥し、再乾燥粉末を得た。また、それらを水に溶解し最終的に抽出物再調製液を得た。この抽出物再調製液は弱酸の水溶液であるが、アンモニアガスに対して素早い消臭性能を有し、同じpHに揃えたクエン酸水溶液よりも高い性能を示した。