地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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口2024-0041

発表題目 重回帰分析を用いたステンレス鋼クラッド層の合金組成と窒化層の特性の検討
発表者名 ○足立 振一郎、山口 拓人、田中慶吾
発表会名 日本溶射学会第119回全国講演大会
発表日

2024/7/4

概要


クロム,ニッケルおよびモリブデンの合金組成が大きく異なるステンレス鋼層をレーザクラッディングにより作製し,低温プラズマ窒化処理を行った. 窒化層の膜厚および硬さに対する合金組成と熱力学計算ソフトウェアによる平衡相,およびGDOESによる窒素分布が,どのような相関関係を有しているか重回帰分析を活用して検討することで,合金元素の効果について解明を試みた. その結果,クロムおよびニッケルが増加すると窒化層の膜厚は薄くなることが判明し,また窒化層の膜厚は窒化処理時の平衡相と相関性があることも認められた. 一方,窒化層の表面硬さに関しては窒素の分布との相関性が認められ,平衡相との相関性は低いことが認められた.