発表題目 |
重回帰分析を用いたステンレス鋼クラッド層の合金組成と窒化層の特性の検討 |
発表者名 |
○足立 振一郎、山口 拓人、田中慶吾 |
発表会名 |
日本溶射学会第119回全国講演大会 |
発表日 |
2024/7/4
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概要
クロム,ニッケルおよびモリブデンの合金組成が大きく異なるステンレス鋼層をレーザクラッディングにより作製し,低温プラズマ窒化処理を行った. 窒化層の膜厚および硬さに対する合金組成と熱力学計算ソフトウェアによる平衡相,およびGDOESによる窒素分布が,どのような相関関係を有しているか重回帰分析を活用して検討することで,合金元素の効果について解明を試みた. その結果,クロムおよびニッケルが増加すると窒化層の膜厚は薄くなることが判明し,また窒化層の膜厚は窒化処理時の平衡相と相関性があることも認められた. 一方,窒化層の表面硬さに関しては窒素の分布との相関性が認められ,平衡相との相関性は低いことが認められた.