地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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口2024-0010

発表題目 電気化学測定の原理と測定結果の解釈
発表者名 左藤眞市
発表会名 日本材料学会「第73期学術講演会プログラム」オーガナイズドセッション3
発表日

2024/5/25

概要


日本は四方を海に囲まれ,凍結防止剤を散布する山間部も多いことなどから,塩害と呼ばれる現象などに代表される鋼材腐食は,社会基盤構造物に対して深刻な劣化を引き起こすと言われている.また,限られた予算の中でこのような社会基盤構造物の維持管理を行うには,さらされる腐食環境などから適切な優先順位を設定し,効率的に調査,補修を行う必要がある.そのためには,土木工学に精通するだけでなく,腐食メカニズムや腐食に与える影響因子の整理,電気化学計測の適切な評価など,腐食防食に関わる分野との融合が欠かせない.このような学際的課題に対し,第73期学術講演会においてコンクリート工事用樹脂部門委員会主催,腐食防食部門委員会共催のオーガナイズドセッション「構造物の鋼材腐食の影響因子,評価手法および防食方法」を開催するに際し,おもにコンクリート構造物の鋼材を対象とした電気化学測定の原理と測定結果の解釈について事例を交えながら平衡論と速度論とに分けて概説する.