地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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炭素材料研究室

活性炭をはじめとする炭素材料の製造開発・高機能化・応用技術の研究に取り組んでいます。水処理やガス処理といった従来からの環境浄化、環境汚染防止だけでなく、電極用炭素材料、機能性調湿材の開発、有機性資源の利活用など、低炭素社会実現と生活環境改善に貢献します。

担当者 お問い合わせなどについては「*」印の連絡担当者へお願い致します。

    • 岩﨑訓 *
    • 長谷川貴洋

対応する業界、素材や技術

【業界】活性炭工業、電気産業、エネルギー関連産業、住宅産業、建材製造業、空調機製造業、環境関連産業

【素材および技術】活性炭、木炭・竹炭等炭化物、吸着剤、調湿材料、脱臭剤、炭素電極、炭化・賦活技術、水処理、ガス処理、環境汚染対策

研究内容

未利用有機性資源の活性炭化による有効利用

リサイクル社会、低炭素社会の構築に向けて、有機性廃棄物やバイオマスなどの未利用資源を原料にして炭化物や活性炭の製造を試みています。繊維廃棄物から作った活性炭が水中の内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)の吸着除去に役立つことを示すなど、効果的な用途についても調べています。最近は、モウソウチクを原料にした多様な活性炭の製造や活性炭の製造方法に新しい工夫ができないか模索しています。

調湿材料および湿度制御材料の開発

炭素材料・ハイドロゲルなどをベースとし、塩類の湿度制御機能を援用して、様々な湿度への制御が可能な材料の開発に取り組んでいます。特に、生活環境の快適化を目指して、中湿度域(相対湿度40~60%)への湿度制御を最大の目標としています。

活性炭を利用した高生産バイオプロセスのための好適な吸着系の構築

微生物生産物質の分離・回収に効果的で、高生産バイオプロセスの実現に役立つ活性炭の開発を目指しています。特に、芳香族化合物のように活性炭の利用が有望視される物質を対象に、吸着特性だけでなく脱離特性を向上するための細孔特性や脱離条件を調べて、好適な活性炭の製造に取り組んでいます。

トピックス

受賞等

【受 賞】

1. 岩﨑 訓、大阪工研協会第56回工業技術賞、有機性廃棄物の炭化および活性炭化によるリサイクルに関する研究 (2006年5月23日)

2. 長谷川貴洋、大阪工研協会第67回工業技術賞、調湿材料および湿度制御材料の開発 (2017年5月19日)

研究成果

【論文】

[英文]

  1. Ikuo Abe, Tomoko Fukuhara, Jun Maruyama, Hideki Tatsumoto, Satoshi Iwasaki, Preparation of carbonaceous adsorbents for removal of chloroform form drinking water. Carbon 39(7), 1069–1073 (2001).
  2. Satoshi Iwasaki, Tomoko Fukuhara, Yurika Yoshimura, Ryosuke Sakaguchi, Yasuhiko Shibutani, Ikuo Abe, Removal of Endocrine-Disrupting Chemicals in Water using Textile-Related Wastes. I Removal of 4-Nonylphenol by Microporous Carbons Prepared from Cotton Waste. SEN’I GAKKAISHI 57(12), 359-363 (2001).
  3. Satoshi Iwasaki, Tomoko Fukuhara, Ikuo Abe, Juichi Yanagi, Motoya Mouri, Yoshinori Iwashima, Takahiro Tabuchi, Osamu Shinohara, Adsorption of alkylphenols onto microporous carbons prepared from coconut shell. Synthetic Metals 125, 207-211 (2002).
  4. Tomoko Fukuhara, Satoshi Iwasaki, Makoto Kawashima, Osamu Shinohara, Ikuo Abe, Adsorbability of estrone and 17β-estradiol in water onto activated carbon, Water Res., 40, 241-248 (2006).
  5. Takahiro Hasegawa, Satoshi Iwasaki, Yasuhiko Shibutani, Ikuo Abe, Preparation of superior humidity-control materials from kenaf, J. Porous Mater, 16, 129-134 (2009).
  6. Ayumi Dobashi, Yu Shu, Takahiro Hasegawa, Jun Maruyama, Satoshi Iwasaki, Yehua Shen, Hiroshi Uyama, Preparation of Activated Carbon by KOH Activation from Amygdalus Pedunculata Shell and its Application for Electric Double-layer Capacitor, Electrochemistry, 83(5), 351-353 (2015).

[和文]

  1. 安部郁夫、 岩﨑 訓、 丸山 純、 福原知子、 木炭の脱臭性能、 科学と工業 74(3)、 106– 111 (2000).

  2. 安部郁夫、 丸山 純、 福原知子、 岩﨑 訓、 空気賦活法による廃木材からの活性炭の製造、 科学と工業74(9)、 442– 447 (2000).

  3. 安部郁夫、 岩﨑 訓、 丸山 純、 大江 猛、 福原知子、 竹炭の水蒸気吸着特性、 科学と工業 75(7)、 331– 333 (2001).

  4. 安部郁夫、岩﨑 訓、浅見浩二、千田二郎、モウソウチク(Phyllostachys pubescens Mazel ex Houzeau de Lehaie)の炭素化および水蒸気、二酸化炭素、空気を用いた賦活による活性炭の製造、炭素、2003[No.208]、114-119.

  5. 安部郁夫、住野健一、川口雅之、岩﨑 訓、シダレヤナギ(Salix babylonica var. lavallei)からの木炭および活性炭の製造とその特性、科学と工業、77(9)、478-484 (2003).

  6. 安部郁夫, 福原知子, 丸山 純, 岩﨑 訓, 多孔性炭素の硝酸イオン吸着特性, 科学と工業78(3), 141– 145 (2004).

  7. 福原知子、岩﨑 訓、篠原 紀、安部郁夫、廃棄物から製造した活性炭による下水中のエストロゲンの吸着除去、環境衛生工学研究、19(1)、20-28 (2005).

  8. 岩﨑 訓、長谷川貴洋、大爺和実、澁谷康彦、安部郁夫、モウソウチク(Phyllostachys pubescens Mazel ex Houzeau de Lehaie)を原料にした多孔性炭素材料の製造における原料の形状やサイズの影響、炭素、2005[No.220]、270-275.

  9. 安部郁夫、岡部大輔、千田二郎、岩﨑 訓、木炭の相対湿度100%での水蒸気吸着特性、科学と工業、80(3)、107-112 (2006).

  10. 岩﨑 訓、安部郁夫、コットン繊維廃棄物からの活性炭の製造と4-ノニルフェノール吸着特性、科学と工業、81(9)、470-474 (2007).

  11. 吉仲賢晴、福原知子、長谷川貴洋、岩﨑 訓、安部郁夫、ファルカタ材からの炭素系吸着剤の製造とトリクロロエチレン除去への応用、廃棄物学会論文誌別冊、19(5)、340-346 (2008).

  12. 福原知子、岩﨑 訓、馬場正樹、川﨑直人、中村武夫、棚田成紀、安部郁夫、多孔質炭素の水中残留塩素除去特性、科学と工業、82(3)、120-126 (2008)

  13. 吉仲賢晴、福原知子、長谷川貴洋、岩﨑 訓、安部郁夫、食品廃棄物からの炭化物の製造とその吸着剤としての利用、科学と工業、82(9)、467-471 (2008).

  14. 岩﨑 訓、長谷川貴洋、吉仲賢晴、福原知子、長谷川美亜、木村照夫、安部郁夫、わた状ポリエステル繊維を原料にした活性炭の製造と水中の4-ノニルフェノール吸着除去への適用、炭素、2009[No.239]、141-145.

  15. 岩﨑 訓, 長谷川貴洋, 福原知子, 丸山 純, ハロゲン化合物や有機酸塩を含浸させた木質原料の炭素化で得られる多孔性炭素材料の細孔特性, 炭素、261,8-13(2014).

[総解説]

1. 岩﨑 訓、活性炭の製造技術、科学と工業、78(12)、593-599 (2004).

2. 長谷川貴洋、自動ガス吸着量測定装置を用いた細孔特性解析と活性炭への応用、科学と工業、83(12)、543-548 (2009).

3. 岩﨑 訓、活性炭の製造・特徴・応用、顔料、57(2)、3555-3562 (2013).

4. 岩﨑 訓、多孔性炭素材料の原料としての竹の利点と可能性、科学と工業、92(7)、190-196 (2018).

【特許】

[登録]

[公開]

1. 安部郁夫、 岩﨑 訓、 丸山 純、 山本勝志、 樹脂複合体、その製造方法、調湿材および脱臭材、 P2003-155417A. (2003年5月30日公開)

2. 安部郁夫、 岩﨑 訓、 丸山 純、 山本勝志、 吸着材料およびその製造方法、 P2004-105854A. (2004年4月8日公開)

3. 山田真也、岩﨑 訓、長谷川貴洋、丸山 純、活性炭の製造方法、特開2017-178723.(2017年10月5日公開)

4. 澤瀬研介、久田圭一、長谷川貴洋、岩﨑 訓、岡田貴史、永谷義登、岡 振一郎、齋藤 海、調湿機能付き断熱材及びその製造方法、特開2018-197591.(2018年12月13日公開)

【著書(共著)】

1. 岩﨑 訓(分担執筆)、監修 立本英機、安部郁夫「活性炭の応用技術」、テクノシステム、東京(2000).

2. 長谷川貴洋(分担執筆)、監修 吉田弘之「多孔質吸着材ハンドブック」、フジ・テクノシステム、東京(2005).

3. 岩﨑 訓(分担執筆)、谷田貝光克 監修、木質炭化学会 編「炭・木竹酢液の用語事典」、創森社、東京(2007).

4. 岩﨑 訓、長谷川貴洋(分担執筆)、「炭の製造と利用技術」、エヌ・ティー・エス、東京(2009).

【プレス発表・その他】

1. 繊維廃棄物を原料にした活性炭の製造と環境ホルモンの除去特性について、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、日本経済新聞、神戸新聞、神奈川新聞(2000年10月3日)、化学工業日報(2000年10月5日)、化学工業時報(2000年10月15日)、日刊工業新聞(2000年10月18日)、資源新聞(2000年10月21日)、染色加工技術新聞(2000年10月25日).

2. 空気賦活技術による活性炭製造について、日経産業新聞(2005年8月31日).

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