地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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投2019-0033

発表論文 変性コラーゲン/シリカ複合体から作製した炭素含有多孔質シリカの白色発光特性
発表者名 ○道志 智、他
掲載誌/掲載箇所

材料
68巻 7号 549-552

発表日

2019/7/1

概要


近年、炭素含有シリカは紫外光照射下での白色発光特性により多くの注目を集めている。これまで、われわれはコラーゲンを鋳型として用いてスーパーミクロ孔を有する多孔質シリカの合成に成功している。高温焼成によるコラーゲンの除去プロセスにおいて、焼成温度と時間を制御することにより炭素含有多孔質シリカが合成できることを確認した。本研究では、炭素含有量の異なる炭素含有多孔質シリカをコラーゲン/シリカ複合材料の焼成により合成し、それらの白色発光特性を調べた。炭素含有多孔質シリカは紫外光の励起により可視光領域にブロードな蛍光スペクトルを示した。炭素含有量が減少するにつれ、試料の白色発光特性は高くなり、炭素含有量が約0.1 wt%のとき、最高の性能を示した。また、炭素を含有しない多孔質シリカは白色発光特性を示さなかった。この結果は、多孔質シリカの細孔中に存在する炭素が白色発光特性に重要な役割を果していることを示唆した。種々の分光測定から、多孔質シリカの細孔中に小さな炭素クラスタが存在することも示唆された。