地方独立行政法人大阪産業技術研究所 - 当法人は、(地独)大阪府立産業技術総合研究所と(地独)大阪市立工業研究所が統合し、平成29年4月1日にスタートしました。研究開発から製造まで、企業の開発ステージに応じた支援を一気通貫で提供し、大阪産業の更なる飛躍に向け、大阪発のイノベーションを創出します。

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口2018-0220

発表題目 Development of a heat-storable CFRP by incorporating trans-1,4-polybutadiene for the thermal management of small artificial satellite
発表者名 ○片桐 一彰、山口 真平、永廣 卓哉、園村 浩介、尾﨑 友厚、他
発表会名 32nd International symposium on space technology and science, 9th Nano-satellight symposium
発表日

2019/6/15

概要


近年、打ち上げコストの削減などのため、人工衛星の小型化が進んでいる。しかしながら、搭載される電子機器は、逆に、ますますの高性能化が求められている。そのため、電子機器の排熱処理が大きな問題となっている。従来、人工衛星の排熱は、深宇宙に排出するための輻射によるラジエータパネルに輸送すれば十分であったが、小型化に伴い、ラジエータパネルを大幅に削減する傾向が強まっている。また、電子機器側も、地球と送信する時間のみ動かし、太陽電池からの電力をセーブする設計が主流となっている。そのため、地上との通信時の発熱を一時的に蓄熱し、徐々に、放熱する技術が重要となっている。蓄熱材は一般に比熱や質量が大きいほど蓄熱性能は高いが、人工衛星の場合、軽量性が何より優先する。そこで本研究では、固体のまま、結晶転移で蓄熱するTPBDという物質(ブタジエンゴムの一種)に着目し、電着技術を応用して、CFRPに組み込んだ。その結果、蓄熱性、強度、軽量性のバランスが良い材料となる可能性を見出すことができた。従来のCFRPの作製方法では、高温高圧によってTPBDが分解し、また、真空樹脂含浸法ではCFRP中に一様に分散させることができなかった。